代表挨拶

鍼灸は人間の身体にとても優しいものです。
身体のことでお悩みなら、どうぞ一度相談してみてください。

 東洋医学は、インド、中国が発祥地です。日本には、5世紀頃に朝鮮半島を経て渡来しました。大宝年間(701〜704年)に定められた大宝律令では、「鍼博士」「灸博士」との官職も規定されており、当時の日本における医療制度の主流に位置づけられていることが読み取れます。
 東洋医学では、症状を大きく二つの側面から捉えます。一つ目の側面は、外部からの影響です。自然の変化や気象、気候の変動(風、寒、湿、熱、燥、火)などが及ぼす身体への影響を考えます。もう一つの側面は、内部の変化です。精神、情緒のバランス(喜・怒・優・思・悲・驚・恐)が崩れる、「七情の乱れ」からくる身体への影響を考えます。鍼灸は東洋医学の考え方に基づき、一人一人の体力と体調に応じて治療を進めていきます。
 日本の鍼灸治療は1400年〜1500年近く続けられており、その中で多くの知識が伝承されてきました。「鍼灸治療は日本の伝承医学である」といえます。今日では、一人一人の個人を大切にすることが求められています。患者さん一人一人の環境や内面を見て診察をする、東洋医学としての鍼灸治療に改めて着目し、積極的に活用して欲しい・・・。それが私たちの希いです。
 鍼灸治療は古い時代に中国から渡来し、長い時代を経て、日本人の特質に合うように体系化されました。私たちはこの治療技術に誇りを持ち、尼崎鍼灸センター職員として、集団だからこそ持つことが出来る力量で皆さんの治療を進めていきたいと考えています。

 私たち尼崎鍼灸センターは、複数の鍼灸師が治療を行っており、集団だからこそ出来る治療所作りを目指しています。保険を使っての鍼灸治療、在宅往療、小児鍼、逆子治療など女性疾患・・・、お困りのことがありましたら、なんなりとお気軽にご相談下さい。